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30年以上連れ添った妻=当時(56)=を失った兵庫県宝塚市の男性(66)は今年も追悼慰霊式の会場に向かうため、JR宝塚駅から事故現場を通過する電車に乗り込んだ。「区切りの日に嫁さんに凛(りん)とした姿を見せたいから」。妻が乗っていた先頭車両から祈りをささげた。
男性は昭和49年に結婚し3人の子供に恵まれた。家庭のことは妻に任せっきりで、「若い頃は、ろくに会話もなかった」。だが平成14年、勤め先の大阪の建築設備会社の経営を任されたことが運命を変えた。
専業主婦だった妻も事務員として働き、ほぼ毎日、福知山線の電車を使って出社。男性は作業現場に向かうことが多いため、車で通勤していたという。
17年4月25日。男性は奈良県の現場にいた。いつものように電車で通勤中だった妻は事故に遭い、3日目の夕方、変わり果てた姿で発見された。突然の死を受け入れられず、涙も出なかった。
2カ月後の6月、妻のテニス仲間が追悼の大会を開いてくれたことがきっかけでテニスを始めると、意外な妻の一面を知るようになった。テニスのとき、妻はいつも笑顔だったこと。若い頃には教師を目指していたこと。そして友人たちに「私は本当に幸せだった」とうれしそうに話していたこと…。
それまで「自分も事故で死にたい」といつも思っていた男性は、妻の言葉で心が軽くなった。「家族のために頑張ろう」。そう考えるようになれた。
この日、通勤・通学客で混雑する車内をかき分けるようにして窓側に立ち、事故現場をじっと見つめた。「嫁さんの魂は心の中にいるけど、今日は特別。これからも毎年、この日だけは乗り続けると思う」。男性は静かに話した。(竹内一紘)
《産経新聞より抜粋》
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テーマ:鉄道関連のニュース - ジャンル:ニュース
- 2014/04/29(火) 14:58:57|
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